現代文トレーニング
| 宗先生 |
講座情報
この講座について良講座である。この講座の優れている点は、大きく2つの面から語ることができる。
まず1つ目は、正しく受講すれば「本物の現代文力」が身につくという点だ。
この講座では、共通テスト型にとどまらず、抜き出し・記述・設問挿入型といった私大形式の問題も幅広く扱う。形式を超えて“読解の本質”を問う構成になっており、真面目に取り組めば、確実に文章を読む力が伸びる。実際、私自身も受講後に共通テスト本番レベル模試の点数が一気に上がった。 宗先生は授業の中で、「一部の問題にしか通用しないマニュアル的解法は、予備校の宣伝のための餌にすぎない」と厳しく指摘される。そして、“現代文の読解とは言葉を通して世界を理解する行為だ”という考えのもと、論理と構造を重視する読み方を徹底的に教えてくださる。 この講座を通じて、「現代文はセンスではなく技術と理解で読む」という実感を得られるだろう。課題文は主に評論、ときに随筆。小説は扱わない。
2つ目は、宗先生の授業が“人としての成長”を促してくれる点である。
この部分はあくまで私個人の体験であり、人によって受け取り方は異なると思うが、宗先生の授業を通して、私は現代文の枠を超えた学びを得た。 宗先生は授業の多くを雑談に費やされるが、その「雑談」が実は入試現代文のテーマ理解と深く結びついている。その雑談は、後に読む評論の核心に直結しており、単なるおしゃべりではない。 むしろそのお話によって、私は「世界は言葉でできている」「自分という存在は意外と不確かなものだ」という感覚に出会い、文章を“読むこと”の意味、現代文を学ぶ意味を初めて実感した。
宗先生は、現代文を通して“生き方そのもの”を問うているのだと思う。入試科目の一つとしてではなく、人間として生きる心を育ててくださる。受講を終えたとき、私は「点数」はもちろん、「受講前より自立した自分」を得ていた気がする。
なお、2020年度第3版から講座レベルは3~5から2~6に変更された。これは板野先生の逮捕により、レベル6講座が消滅したことが背景にあると考えられる。2021年度には永井先生による同名講座も新設される予定だが、宗先生の講座も存続する。
また、宗先生はYouTubeチャンネル「ただよび」に出演しておられる。まずそちらで講義を視聴し、先生の授業スタイルや思想に共感できるか、その動画で代用できないか、を確かめてから受講を決めるのがおすすめだ。 |
| 永井先生 |
講座情報
この講座について林先生の授業と比べて現代文が苦手な生徒、または高一生向けの授業。 余談ではあるが、永井先生は最近その実績から各地の公開授業に呼ばれ始めている。武藤先生がベースチャレンジ英語を機に公開授業へ引っ張りだこになったのと似た流れに乗っている節があるので、この授業も神講座と呼ばれる日が来るかもしれない。 |