難関国公立大英語 のバックアップ(No.12)


講座情報

  • 講座コード:1898
  • 担当講師:森田先生
  • 収録年度:2017年度
  • 授業回数:90分*20回
  • 確認テスト:20回
  • 講座修了判定テスト:2回
  • レベル:7~9
  • キャッチコピー:旧帝大を中心とする難関国公立大の二次・記述試験対策
  • 対象学年:高3・高卒生
  • 講座の対象:難関国公立大の二次試験に出題される読解、構文、英作文の力を高めたい生徒
  • 講座の目標:難関国立大の読解問題・英作文に対処できる解答作成力の養成
  • 学習項目:長文読解、構文、和文英訳、自由英作、会話問題など
  • 学習内容:長文読解と英作文の対策を中心的に行い、この2つは毎回扱います。長文はレベルが高くかつ近年の入試で頻出のテーマを取り上げ、高度な読解力の養成を目指します。様々な出題形式を扱い、それに合わせた解法を習得します。英作文では、国立大学で出題される様々な形式の和文英訳や自由英作文の解法を伝授します。長文,英作文の他、Part1では頻出かつ間違える人の多い構文の学習を行い、Part2では国立大学で出題される様々な形式の会話問題を扱います。
  • 受講上の注意:Part2受講後に総仕上げとして演習を重ねたい受講生は、添削指導つきの記述型答案練習講座9512 難関国公立大英語演習を受講してください。
  • 必須講習講座:
  • 事前受講講座例:未掲載
  • 予習の仕方:テキスト3ページの予習の仕方にしたがってください。
  • 復習の仕方:テキスト3ページの復習の仕方にしたがってください。
  • 講座の構成:
    講数内容
    Part1-1長文読解(九州大)・英作文・構文(otherwise)
    Part1-2長文読解(熊本大)・英作文・構文(並列)
    Part1-3長文読解(浜松医科大・改)・英作文・構文(asの識別)
    Part1-4長文読解・英作文・構文(itの識別)
    Part1-5長文読解(大阪医科大・改)・英作文・構文(thatの識別)
    Part1-6長文読解(滋賀医科大)・英作文・構文(名詞構文・無生物主語・thatの識別)
    Part1-7長文読解(一橋大)・英作文・構文(比較)
    Part1-8長文読解(名古屋大)・英作文・構文(否定)
    Part1-9長文読解(東京外国語大・改)・英作文・構文(仮定法)
    Part1-10長文読解(長崎大)・英作文・構文(倒置)
    Part2-1長文読解(首都大東京)・英作文・会話文
    Part2-2長文読解・英作文・会話文
    Part2-3長文読解・英作文・会話文
    Part2-4長文読解・英作文・会話文
    Part2-5長文読解・英作文・会話文
    Part2-6長文読解(宮崎大)・英作文・会話文(名古屋大)
    Part2-7長文読解・英作文・会話文
    Part2-8長文読解・英作文・会話文
    Part2-9長文読解・英作文・会話文
    Part2-10長文読解・英作文・会話文

この講座について

 長文読解と英作文をテーマにした講座。この講座を取れば和文英訳と自由英作文も対策することが出来る。さらに構文(下線部和訳など)と会話文も扱うため、難関国公立大で出題される問題形式は大体この講座1つで触れることが出来る。旧帝一工などの難関大を目指すならこの講座をエンド講座に据えるもあり。

 毎講、長文読解(600~1200words)・英作文・構文・会話文を扱う上、レベルが非常に高く記述量も多いため予習は大変負荷がかかる。文章のテーマは非常に抽象的だが最近の難関大入試における頻出のテーマであるためそのような文章に慣れることができる他、必要な語彙や知識も役に立つ。東大京大旧帝大の他、宮崎大や首都大の長文も扱うことがある。

 この講座を終えれば、大体の形式の記述問題の演習が出来る。英作文では、巻末解答にて受験生の多くが引っかかったポイントがまとめられている。先生の発音がすごくカッコいい。さすがの英語4技能資格マニアである。日本語を話す時も英語っぽい話し方をする。ただし、読み方や解き方に関してはあまり踏み込んだ説明は無く、大体は普通に訳して読んで答えを書くというスタイルである。他の先生の講座で自分の読み方や解き方を固めた上で無いと正直この講座を活かす事は難しいだろう。ただ解いては師の模範解答を見てなんとなくわかったような気になって答えだけ覚えるという事態になりかねない。

 ここで敢えて一旦書いておくが、師はあまり読み方や解き方と言った方法論的な視点は説明しない。人によっては解説に不足を感じる人も多いだろう。特に、西先生太先生と比べてしまうとどうしても解説に緻密さが欠け、宮崎先生の様な英語の芯に迫る解説でも無いため、英文を読むときの自分なりの現代文的な視点や考え方が持っていない人がこの講座を取っても適当に読んで適当に間違えて答えだけ聞いてそのままという事態になりかねない。そのような考え方を持っていない人、そのような考え方を授けて欲しい人は、森田先生の講座より、西先生太先生宮崎先生の講座を見てみた方が良い。仮にこの講座を取っても、そうした方法論を欠いた状態では、自分で解けるようになる、つまり、講師の解き方や考え方を自分で再現出来るようにはならない。森田先生はこの再現性という側面では西先生太先生宮崎先生と比べて大きく劣ってしまうと感じる人もいる。とは言っても、既に自分なりの読み方があり、それが他の先生の方法論と上手く合わないという人にとっては、踏み込みがあまり深くないこの講座は返って受講しやすいだろう。誤解を避けるために書いておくが、一方的にどちらの講座が良い、悪いという価値観を押し付けるつもりはない。自分に必要なのは何か、その講座の役割や特徴はどんなものなのかをきちんと考えた上で、この講座を取るのか決めて欲しい。

 授業は電子パネルなどを用いて解説を行うことが多い。あらかじめ長文をスライドに入れておき、そこに師がポイントや文構造などをタッチペンで書き込むスタイル。尚、構文の解説では黒板を利用することも多い。

キャッチコピーに「旧帝大を中心とする難関国公立大」とあるが、上記の通り扱う問題のレベルは高めなので、旧帝大の中でも上位の大学、もしくはそれに相当するレベルの大学でない限り無理してこの講座を取る必要性は無い。ただ、東大京大などの最難関大は更なる土台の強化、及び徹底した対策が無いと中々対応するのは厳しいので、東大志望であれば通期講座東大英語を担当している太先生、京大志望であれば通期の京大対策英語を担当している西先生の講座を見てみて、難関国公立大英語ではなく、初めからその先生の方の講座を受講するのも手である。その方が当然一貫した指導で志望校対策まで持ち上げて貰えるのでやりやすいという人もいるだろう。

 難関大の合格点に届きそうにない人が人が頑張って合格点を狙うなら、宮崎先生の「難関国立大総合英語」や「ストラテジー」、「飛翔シリーズ(応用発展)」のほうがいいだろう。むしろ背伸びしてこの講座を取っても消化不良になる。ただ、それらの講座は主に読解を扱うものであるため、英作文や会話文の対策は別のものを取る必要がある。特に西師の飛翔シリーズは英作と読解が完全に分断されている。この講座は読解、英作文、構文(和訳)に加え会話文も扱っており、ほかに受験向けの講座などを取る必要がないのでそこは魅力的である。形式別対策を網羅するという意味では難関大受験向けの講座はこれ1つでもなんとかなる(リスニングがない限りは)。ただし、英作文も基礎レベルの学習は自分でやっておく必要がある。この講座はあくまで演習講座なのである。

 また、収録年度が新しいため近年の傾向に沿っていると言うことも魅力的である(宮崎先生の「難関国立大総合英語」は2006年度)。今まではそれら3つの講座が難関大志望者を3分していた(若干飛翔が優勢ではあったが)中、そこに割って入り、旧帝一工などの難関大の中でも上位大を目指す人から支持を得ている。また、国公立大医学部を目指す人でも、宮崎師の「医学部・歯学部総合英語」はとても古い(「難関国立大総合英語」と同じく2006年度)ため、この講座をとるのも良いだろう(医学部に特化したわけではないので、単純に普遍的な演習をしたい人向け)。医学部対策なら太先生の「医学部英語」が推奨される。

 なお上記の必須講習講座には記載されていないが、この講座の付属講座として記述型答案練習講座の「難関国公立大英語演習」(講座コード9512)があり、自分の書いた文章を添削してほしい人はこの講座も併せて取ることをお勧めする。

 宮崎先生の「難関国立大総合英語」と講座名が非常に似ているので注意するように。「難関国公立大総合英語」でもないので注意のこと。

 現在YouTube「ただよび」にて師の講座が日々更新している。今は基礎レベルの講義となっているが今後難関レベルの講座も開講予定。師曰く包み隠さず師の知識全てを伝えていくとの事。それ故にすぐに講座を受講し、過去問研究に移りたい受験生以外はこの講座はおすすめしない。この講座よりも東大対策等より志望校対策に特化した講座を取るべきだろう。(先日の師のYouTubeによると、今年度(2020年度)は長文はおそらくMARCHレベルで終わる、国公立大はそのあとと仰っていたので、国立志望者で森田師が良い場合はただよびよりもこちらを勧める。)

ただよびを辞められたので、国立志望者は当面の間こちらになる。

この講座について説明する動画が公開されているのでこちらも参照してほしい