やまぐち 健一 のバックアップ(No.2)


人物

わくわく物理探検隊の隊長。3月28日生、23歳の元気なおじいちゃん。早稲田大学、同大学院で物理を専攻していた。生前は河合塾と掛け持ちしていた。横浜DeNAベイスターズのファンで、アンチ巨人(特に原監督が嫌いらしい)。

独特のたとえ話やブラックジョークを用いた、「イメージ」を重視した授業を展開する。見所を挙げればきりが無いが、一つ例を出せば「スタンダード物理 PART2」の電場という不可視の概念を説明する際に普通の男とモテる男(先生自身のことらしい)が女性を引き寄せる影響力の差を例えにして説明する回は必見。
先生のイメージ重視が非常に色濃く出ているのが尊敬する物理学者である。詳しくは電磁気の回を見ればわかるが、「場の理論」を導入したファラデーを数少ない尊敬する物理学者として挙げている(他にはアインシュタインなど)。

このように、式がどういう意味を持っているかを可視化してくれる良講師。
例えば若手講師の筆頭である三宅先生も、「やまぐち先生のような人材はこの業界にはもう居ない」*1と太鼓判を押している。

微積を使った物理は大学からで十分、それよりいろいろな発想が出てくるような"考え方"が重要だ、という考えの持ち主。それもあって講義で微積は必要最小限しか使わない。


また、以下に列挙するように講義中のたとえ話は実在する人物(武井咲、北川景子、堀北真希、シャラポワ、田中眞紀子など)を引き合いに出した内容や、直球な下ネタなどかなり際どい内容が多いため、気にしない人なら抱腹絶倒であるがそのような話題が苦手な人の場合は苦痛でしか無くなる可能性もある。
(現に私の同級生や、かつて指導していた1学年下の学生の反応を見ても一定数苦手な人が存在した。)

以下、やまぐち劇場を列挙する。気にならない人には本当に抱腹絶倒であり、ブースで笑いを抑えるのに必死になる。
・黒板ではなくカメラ側にあるモニターを見ながら板書することが多いので、必然的に字が汚くなる
・電子黒板に文字を書く際、他の先生はタッチペンを使うのに対し、素手で書く
・運動量保存則を「うんぽ!」と略す
・「耐える」という感じが分からず、「田植る」と書く
・↑に限らず分からない漢字は当て字or仮名書き
・分母と分子について、どっちが上でどっちが下か分からず、分下と分上と書く
・喋っている途中にいろはすを飲む
・波動の授業では水着ギャルが多発する
・下ネタは当たり前(特に電磁気の授業)
・黒板に頻繁にう○こを書く
・S台、K塾、Yゼミを頻繁に爆破・破壊する
・S台、K塾、Yゼミの生徒は全員不合格にする
・山口大の問題が登場しテンションが上がるが、思ったよりつまらない問題で「漢字の山口はダメですね」と言い放つ
・最終講ではゴジラの絵を描く(熱効率の説明に使うのだが、かなり分かりやすい)

ただ、その反面に物理のイメージを捉え、何を求めたいからどう式変形をするか、などのことが授業で掴めれば物理が覚醒するため信者も存在する。
以上の通り、幾らか受講者の相性に頼る部分はあるものの非常に良い講師である。
特に「物理が入試科目として必要だが、どうしても苦手である」という人にはお勧め。苦手とまで行かなくても苑田先生の講義に付いていく自信が無ければ受講する価値は大いにある。「スタンダード物理」をすべて受講すれば入試問題へのアプローチの方法は確実に身につくであろう。実際に京大などの最難関大志望ではあるが、スタンダード物理のみで挑む者も少なくない。

なお著書に「わくわく物理探検隊」があり、講義の練習問題とリンクしているためこちらもお勧めである。大学入学後の復習にも使える。授業よりは控えめであるが、説明パートではやまぐち節は健在である。

講師紹介動画

◎講義内での発言の例。
「IとHは比例します。つまりIが強ければHが激しくなりますね!!!」
「いいですか皆さん。僕が求めたいものはIなんです。なんかかっこいいですね」
「Iなんてものは本当は存在しませんね。あるのは憎しみや皮肉や嫉みですね」
「君の左にいる奴見てください。今英語見てる奴です。そいつ佐藤っていいます」
「君の隣のブースにいる奴見てください。バカみたいな顔してますね。どうせ文系です」
「なんか入れましょうか。うんこでもいれましょうか。何を書いてるんだ」
「見たことない人は今からヤマダ電機かケーズ電機に行ってくださいね」
「先生、ペットにゴジラ飼ってます」
「これを専門用語で夜の井の頭公園状態っていいます」
「夜の井の頭公園では新しい男女なんて生まれませんね!・・・あっまあ生まれるかも知れないですがそういうのは文系に任せとこうね」
「もちろん美人の尺度とかはありますよ、そういう文系的な話は向こうに任せておいて」
「てめえらもっと仕事は厳密に書こうねだから早稲田の教育って言われるんだよとかなんとか書いといてねそしたら多分減点されますから、裏っかわに書いとこうね」

死去

2018年度途中より、体調不良のため河合塾を退職されており、東進での活動もなかった。
同年6月頃に逝去された模様で、三宅先生のツイート*2にそれを裏付ける投稿があった。
これに伴いスタンダード物理演習(基礎)は未開講となった。

師の講義を残して貰うように三宅先生が東進の本部に働きかけているとのこと。
2020年6月現在、訃報は東進のHPでは発表されていない。そのため今後講座が残るかどうかも現在のところ不明瞭である。

担当講座

  • 通期講座(現行)
    講座コード講座名
    2733/2742スタンダード物理
    8908スタンダード物理演習(応用)
  • 通年講習(現行)
    講座コード講座名
    4990スタンダード物理 原子・原子核
    8904スタンダード物理 力学演習(応用)
    8913スタンダード物理 波動演習(応用)
    8923スタンダード物理 電磁気演習(応用)
    8932スタンダード物理 熱・原子物理演習(応用)