ハイレベル物理 力学/電磁気学/熱力学・波動 のバックアップ(No.22)


講座情報

  • 講座コード:
    • 力学:4925
    • 電磁気学:4933
    • 熱力学・波動:4943
  • 担当講師:苑田先生
  • 収録年度:2013年度
  • 授業回数:
    • 力学:90分*25回
    • 電磁気学:90分*20回
    • 熱力学・波動:90分*20回
  • 確認テスト:
    • 力学:12回
    • 電磁気学:10回
    • 熱力学・波動:10回
  • 講座修了判定テスト:3回(力学、電磁気学、熱力学・波動各1回)
  • レベル:7~8
  • キャッチコピー:本物の物理の学力を養成します
  • 対象学年:高3・高卒生
  • 講座の対象:早慶、上位国公私立大などの難関大学の入試に十分な実力を身につけたい生徒
  • 講座の目標:物理の本質的な理解と実戦力を身につけ、難関大学の入試に対応できる実力をつける
  • 学習項目:
    • 4925 力学 90分×25回+講座修了判定テスト1回
    • 4933 電磁気学 90分×20回+講座修了判定テスト1回
    • 4943 熱力学・波動 90分×20回+講座修了判定テスト1回
  • 学習内容:高等学校で学習する物理の内容を整理し直し、物理学の美しい体系を解説します。同時に質の高い演習を行い、その実力を確かなものとします。この講座で物理を学習した皆さんは、物理学の面白さに触れ、興味を持って大学入学後の物理学へ入っていけることでしょう。
  • 受講上の注意:
  • 必須講習講座:
  • 事前受講講座例:高等学校対応 理系物理の基礎
  • 予習の仕方:未記載
  • 復習の仕方:未記載
  • 講座の構成:
    • 力学
      講数内容
      第0講古典力学の描く宇宙像
      第1講-1粒子の運動の表現
      第1講-2粒子の運動の表現
      第2講-12次元運動
      第2講-22次元運動
      第3講-1運動方程式(1)
      第3講-2運動方程式(1)
      第4講-1運動方程式(2)
      第4講-2運動方程式(2)
      第5講-1慣性力
      第5講-2慣性力
      第6講-1力積、運動量、仕事、運動エネルギー
      第6講-2力積、運動量、仕事、運動エネルギー
      第7講-1粒子系の運動
      第7講-2粒子系の運動
      第8講-1衝突
      第8講-2衝突
      第9講-1単振動
      第9講-2単振動
      第10講-1円運動、回転座標系、万有引力
      第10講-2円運動、回転座標系、万有引力
      第11講-1ケプラー問題
      第11講-2ケプラー問題
      第12講-1剛体の力学、流体圧
      第12講-2剛体の力学、流体圧
    • 電磁気学
      講数内容
      第1講-1電磁気学の導入
      第1講-2電磁気学の導入
      第2講-1電場と電位
      第2講-2電場と電位
      第3講-1コンデンサー
      第3講-2コンデンサー
      第4講-1電流
      第4講-2電流
      第5講-1直流回路
      第5講-2直流回路
      第6講-1荷電粒子の運動
      第6講-2荷電粒子の運動
      第7講-1電流と磁場
      第7講-2電流と磁場
      第8講-1電磁誘導(1)
      第8講-2電磁誘導(1)
      第9講-1電磁誘導(2)
      第9講-2電磁誘導(2)
      第10講-1交流回路
      第10講-2交流回路
    • 熱力学・波動
      講数内容
      第1講-1気体分子運動論
      第1講-2気体分子運動論
      第2講-1気体の状態変化(1)
      第2講-2気体の状態変化(1)
      第3講-1気体の状態変化(2)
      第3講-2気体の状態変化(2)
      第4講-1波動
      第4講-2波動
      第5講-1うなり、ドップラー効果
      第5講-2うなり、ドップラー効果
      第6講-1固有振動
      第6講-2固有振動
      第7講-1屈折
      第7講-2屈折
      第8講-1全反射、レンズ
      第8講-2全反射、レンズ
      第9講-1干渉
      第9講-2干渉
      第10講-1回析
      第10講-2回析

この講座について

神(GOD)の講義。

東進の数ある講座の中でもかなり復習に時間を要する講座。覚悟をもって受講に臨もう。

全講で65講(料金は3講座分)。力学第0講を除き2コマ1セット。

旧帝大や早慶理工,国公立大医学部といった難関理系大学志望者向けの講座。

「曖昧なイメージ」や「公式」を徹頭徹尾排除して高校物理の内容を整理し直し,物理学の美しい体系を徹底解説してくれる。自然科学の俯瞰から始まり,運動方程式,Maxwell方程式など古典物理学を支配する基本原理を学んでいく。

難易度は非常に高いが厳密かつ簡潔に物理学の基礎を提示してくださるので,難関大志望者にとってはスタンダード系よりも寧ろ理解しやすいだろう。

初学者NGでは無い(師は基礎原理から膨大な板書をもって丁寧に説明するので、数Ⅲの微積分が全くできないなど学力が不自由な人以外は不屈の気合さえあればついていける。(簡単に書いているが真剣に考える事!))。しかし,ある程度数学の素養が求められる。具体的には数学ぐんぐん若しくは数学の真髄の履修が望まれる。

寧ろ,物理において勝手な妄想がついてしまうと払拭するのが難しい場合もあるので初学の方がその面では良いし,所謂『指導要領に縛られた高校物理』の既修者で間違ったイメージが付いている人も,安心して師の授業で払拭して物理の基本原理を理解しよう。

トップレベル物理』との違いは演習問題の難易度。ハイは難易度が若干低い事と5講分こちらの方が多いので,問題はトップより多めに扱っている。但し授業用問題が東大対策物理と何個か被っている。また、ハイレベル物理の第0講からも分かるように、ハイレベル物理の方が若干物理の世界への入りが丁寧である。

よって、高等学校対応 理系物理の基礎を受講済みか、浪人生である程度ハイレベル物理が完璧であり、若干異なった説明という角度から学習したい人はハイレベル物理よりもトップレベル物理の方が良いのかもしれない。また逆に物理自体は初学である人はハイレベル物理の方が良いであろう。

第0講(講座全体のガイダンス)から物理学たる学問の起源やEuclid空間について語り出す。この時点で理解出来るか不安になる人も多いと思うが,数コマ先では束縛運動や外積を扱う。言っている意味が分からずただノートに板書を書き写す事もあるかもしれない。一体誰が最初から完璧に理解出来るのだろうか(いや,できない)。しかし受講を進めて再度受け直すと「こういう意味だったんだ」と理解できる部分が多くなる。故に, 意味が分からなかったとしてもノートだけは必ず取るように。少しでも頭がボーッとしてきたら休憩をとる事。休憩中にノートを見直して知識を整理し直そう。

力学第7講は師も仰っているが、殆どの受講者に対して力学編にて一番の難所として立ちはだかるだろう。しかし、この部分を有耶無耶にして先に進まずに、理解出来るまで腰を据えて自分で手を動かして理解する事を勧める。この講で学ぶ粒子系という概念を理解できれば難関大学の入試では頻出の2体問題が手に取るように分かる。かなりの苦行ではあるが、ココが正念場だと思って取り組んで欲しい。

電磁気に関しては本来大学1年で学ぶMaxwell方程式からアプローチしている。とはいえ,数式の意味を解してくれているし,Maxwell方程式から議論を始めると電磁気学全体を俯瞰できるようになるので安心して学習してほしい。

また,授業の合間に物理に関する雑談(大学レベルの説明に留まらず,自然科学の変遷や西洋宗教との繋がり等)を挟む事がありこれが中々面白い。物理を更に学びたいと思わせる内容であり,大学でどのような事を学ぶのかも知れる。

予習は解けなくても全く問題無い。しかし復習はしっかりと行う事。授業を聞くだけでは師のエッセンスを垂れ流しているだけである。復習というステップを通してそのエッセンスを汲み上げて我が物としよう。1コマ受講するのに個人差は有るが大体2~3時間程度は見積もった方がいい。

因みに『ハイレベル物理』→『トップレベル物理』と進むのは意味が無い(範囲が多々被っている)上,確実に消化不良を起こすので注意。

基本原理の理論的な導出の内容やそれらの導出後にどの問題を解くべきか等の内容をノートに書き,そのノートに従って復習する事(度々板書を0から再現せよと言われるが,目的が無いとそもそも再現できない),もしくは,テキストの空白に講義で学んだ理論が答えとなる質問(ex.電磁気学の基本法則は4つあるが,それぞれどんなものか)を自作して書き込み,解答はノートで見返すという事を勧める。

詳しい課題の例についてはこのwikiの苑田師のページを参考にしよう。

また,ノートは理論解説と問題解説で分ける事を推奨する。何故ならば,問題は実際に理論でどのように活用すべきかが書かれている場合が多く,両方を書いていくと理論の流れが見えにくくなる可能性があるからである。(以前の授業で扱った理論との繋がりを明確にするため。)

確認テストはテキストの問題から出題。2コマで問題を一切扱わなかった場合は先生の説明から出題。

3講座分とだけあり費用面からハイレベル物理の受講を断念している人もいるかもしれないが,力学のみ,もしくは力学と電磁気学のみの受講というのも一考の価値がある。当然,全分野の受講が望ましいが公式暗記,定義に沿っていないイメージでの理解など「アホの所業」から脱却するという十二分の価値があるのでは無いだろうか。

特に,力学と電磁気学は『指導要領に縛られた高校物理』との乖離が大きい為,受講する価値が大きい。熱力学,波動は高校生の数学的素養の未熟さ故に,どうしても初等的な範囲で終了してしまう。実際,熱力学は理想気体近似の議論のみで,波動も簡単な1次元波動の議論が中心となる。受講を通してこの分野の本質的な理解をしたいと思えたのなら,師の講座の大学の物理を取る事を勧める。

カメラマンが無能。

↑ちなみにこれは黒板の粉受けや上の部分にあるカメラの収録の境(ビニールテープでマーキングされていて,この間に板書を収めればカメラが無理をする事なく収録できるというサインである)を無視する事により起こる。他の講師の映像を見ると,講師がこのマークに気を付けながら板書をしている事が分かるだろう。例えば宮内先生の場合,このマークの部分で線を引いて板書を分けている。