東進模試について のバックアップ(No.3)


はじめに

残念ながら東進の模試は河合塾や駿台の模試と比べて質が劣るという意見が多く見られるように、お世辞にも素晴らしい模試ということはできない(林先生志田先生にも酷評されている)。ただ他予備校の模試の質も、過去問と比べるとあまりにも粗悪なものがほとんどであるため50歩100歩感は否めない(実際のところ東進模試もそこまで悪くないという意見もある)。ただ東進模試(特に記述模試)は受験者数が他予備校の模試と比べてかなり少ないために判定やデータの正確性に疑問が残る。

他予備校と日程が重なった場合

他予備校(駿台、河合塾)との受験日が重なった場合には各自が自分の実力と模試の難易度をよく考えて東進模試にするか他予備校にするか選択すべき。大学別模試は後日受験ができない(問題をもらうことは可能)ので注意。

特徴

東進模試の1番良い点は成績表の返却が早いことである。マーク模試なら1週間、記述模試なら10日ほどで返却される(学力POS上でなら、もう少し早い段階で見ることができる)。他予備校が返却に1ヶ月かかっていることから考えると、異常な速さ(記述模試はともかくマーク模試の返却に1ヶ月はかかりすぎな気もするが)。母体数が少ないからできることである。
また、成績表のクオリティ(特に共通テスト型)は他予備校に比べると高い(共通テスト型は他予備校が1、2枚程度であるのに対し、国立理系は12ページ、国立文系は13ページもある)。

解説授業

マーク式模試は実施日の翌日から、記述式模試は実施日の約2週間後からt-Podで解説授業が受けられる。わからなかった問題や解き方の不安な問題はこれで解決しよう。
ただ解説授業の講師が普段受けている授業の講師と違う、つまり教え方や読解法が異なる際は、今まで積み上げてきた解法をぐちゃぐちゃにされる危険性がある(特に現代文は事故率が高い)ので、受講は慎重に。

受験料

東進生は入塾時に模試費を支払っているので、模試申し込み時に料金を払う必要はない。指定された模試をサボらず受ければ元は取れる。ただし、後日受験には別途1100円(税込)がかかるので注意(無料模試の後日受験は無料、後日受験は東進生のみ可)。
個々の模試費用についてはそれぞれのページに記載。

作問について

東進模試は、ほぼ講師が作問を担当しています。ただし、他の予備校と違い、

  • 1:テレビCMで出てくるような超有名講師は、特別公開授業などで全国に回るのが忙しい為、基本的に作問から外れている(特別公開授業を年間数十回行っている講師は基本的に外れていると思ってもらって構いません)。
  • 2:公式ページに載っていない講師(東進の公式ホームページに載っている講師は全体の約6~7割ほどらしいです。実際は100名ほどいるようです)が作問を担当していることが多い。
  • 3:基本的に講師が単独で問題(大問毎に)を作問している(他の大手予備校は複数の講師で問題について協議して作問している)。
    上記の3つの理由から、東進の模試は質があまりよくないようです。

また、とある講師(数学科)から聞いた話としては、

  • 1:難関大&有名大模試は本部から問題の概要(どの分野の問題を作るかなど)を聞き、それに従い各講師が大問毎に作成し、それぞれの問題を合わせて1つの模試として作成しているらしいです。なので、解説授業を担当している講師が作問しているとは限りません(むしろ作問していない人が解説授業を担当していることが多いようだ)。
  • 2:難関大&有名大&旧帝大模試のどれも、作問を担当する講師が毎年変わることが多い。
  • 3:旧帝大模試はその年の入試傾向を反映し作問するが、難関大&有名大模試は模試が行われる1年以上前に作問するので、講師に聞いてみてもその問題を作ったかどうかはあまり覚えていないらしい。
  • 4:東進の旧帝大模試の数学は異様に難しいが、理由としては、各講師がみんな赤本の難易度で言うB~Cの問題を大問毎に作問し、それをお互い相談することなく集めて1つの模試にしているので難しいようです(本来の試験だとA,B,Cの難易度の問題がそれぞれ1~数題ずつあるが、東進の模試だとそれが無い)。

その他

普通なら関係ないが、ネット申し込みでは二浪まで(厳密には20歳まで)しか受けられないことになっている。大学再受験を考えていて東進模試を受けよう、と思っている21歳以上の方(そんな人がいるかはわからんが)は東進に直接問い合わせてください。