トップレベル物理Ⅰ・Ⅱ①② のバックアップソース(No.5)

*講座情報 [#r43cda32]
-講座コード:2315(前期)・2276(後期)
-担当講師:苑田先生
-収録年度:2010年度
-授業回数:90分*48回(前期・後期各24回)
-確認テスト:24回(前期・後期各12回)
-講座修了判定テスト:2回(前期・後期各1回)
-レベル:9~11
-キャッチコピー:大学入学後の物理学も見据えた真の学力を養成します
-対象学年:高3・高卒生
-講座の対象:東大・京大・国公立大医学部など最難関大学の入試を凌駕する実力をつけたい生徒
-講座の目標:物理の本質的理解と実戦力に磨きをかけ、最難関大学の入試を凌駕する実力をつける
-学習項目:〈前期〉○物理学の紹介と運動学 ○力と運動方程式 ○束縛運動と非慣性系 ○運動の積分 ○保存則と衝突問題 ○単振動 ○円運動 ○万有引力とケプラー問題 ○力のモーメント 等  〈後期〉○気体分子運動論 ○熱力学 ○電場と電位 ○コンデンサー ○電流 ○回路 ○電流と磁場 ○荷電粒子の運動 ○電磁誘導 ○交流 ○電磁波 等
-学習内容:物理の内容を整理し直し、物理学の美しい体系を徹底解説します。同時に難度の高い演習を行い、その理解を真の実力へと昇華させます。この講座で物理を学習した皆さんには、大学入学後の物理学へも簡単に入っていけることを約束しましょう。
-受講上の注意:「波動」、「原子・原子核」は講習講座で学習します。
-必須講習講座:
--[通年]4986 [[物理攻略 原子・原子核>物理攻略 原子・原子核]]
--[通期中間]2321 [[トップレベル物理 (力学徹底演習)>トップレベル物理(力学徹底演習)]]
--[通期中間]2345 [[トップレベル物理 (波動徹底講座)>トップレベル物理(波動徹底講座)]]
--[通期後①]2723 [[トップレベル物理 (頻出分野の完成)>トップレベル物理(頻出分野の完成)]]
--[通期後②]2711 [[トップレベル物理 (電磁気学の完成)>トップレベル物理(電磁気学の完成)]]
--[通期後②]2745 [[トップレベル物理直前対策>トップレベル物理直前対策]]
-事前受講講座例:[[高等学校対応 理系物理の基礎>高等学校対応 理系物理の基礎]]
-予習の仕方:先生は問題文は読まないので、問題文を読む程度の下読みで十分。それ以上は不要。
-復習の仕方:授業で扱った問題および紹介した例題は、すべて紙と鉛筆を用意して自分で解きなおす。最低3回ぐらいはやり直してみる。
-講座の構成:
--前期
|講数|CENTER:内容|h
|1学期1-1|運動学|
|1学期1-2|運動学|
|1学期2-1|運動方程式(1)|
|1学期2-2|運動方程式(1)|
|1学期3-1|運動方程式(2)|
|1学期3-2|運動方程式(2)|
|1学期4-1|運動方程式(3),慣性力|
|1学期4-2|運動方程式(3),慣性力|
|1学期5-1|力積と運動量, 仕事と運動エネルギー|
|1学期5-2|力積と運動量, 仕事と運動エネルギー|
|1学期6-1|2体問題の構造|
|1学期6-2|2体問題の構造|
|1学期7-1|衝突|
|1学期7-2|衝突|
|1学期8-1|単振動|
|1学期8-2|単振動|
|1学期9-1|円運動|
|1学期9-2|円運動|
|1学期10-1|回転座標系,ケプラー問題|
|1学期10-2|回転座標系,ケプラー問題|
|1学期11-1|剛体のつり合い|
|1学期11-2|剛体のつり合い|
|1学期12-1|流体から力を受ける物体の運動|
|1学期12-2|流体から力を受ける物体の運動|
--後期
|講数|内容|h
|2学期1-1|熱力学の本質に関する話と分子運動論|
|2学期1-2|熱力学の本質に関する話と分子運動論|
|2学期2-1|熱量保存と熱力学(1)|
|2学期2-2|熱量保存と熱力学(1)|
|2学期3-1|熱力学(2)|
|2学期3-2|熱力学(2)|
|2学期4-1|電場と電位|
|2学期4-2|電場と電位|
|2学期5-1|コンデンサー(1)|
|2学期5-2|コンデンサー(1)|
|2学期6-1|コンデンサー(2)|
|2学期6-2|コンデンサー(2)|
|2学期7-1|電流と電気回路|
|2学期7-2|電流と電気回路|
|2学期8-1|荷電粒子の運動|
|2学期8-2|荷電粒子の運動|
|2学期9-1|電流と磁場|
|2学期9-2|電流と磁場|
|2学期10-1|電磁誘導(1)|
|2学期10-2|電磁誘導(1)|
|2学期11-1|電磁誘導(2)|
|2学期11-2|電磁誘導(2)|
|2学期12-1|交流回路,電磁波|
|2学期12-2|交流回路,電磁波|

*この講座について [#pd402cf0]
旧課程講座。
''神(GOD)の講義。''
''東進の数ある講座の中でも復習にある程度時間がかかる講座。覚悟をもって受講に臨もう。''

1学期(前期)に力学(24コマ),中間に波動(12コマ),2学期(後期)に熱力学(6コマ),電磁気学(18コマ)を扱う。
他、通年,夏期,冬期,直前にはそれぞれ原子,力学,電磁気学,総合分野の演習を行う講習が設けられている。
通期講座だけなら48講(料金は2講座分)。通期中間講習の波動分野(12講)を含めると全部で60講(料金は2講座分+45,360円)。演習講座をとらずに全範囲をやるだけなら[[ハイレベル物理>ハイレベル物理 力学/電磁気学/熱力学・波動]]より約3万円ほど安く済む。

東大・京大・東工大や難関大医学部などの理系最難関大学志望者向けの講座(苑田師は講座内で「この講座を受ける人の中には慶応医学部を受ける人もそれなりにいらっしゃるだろうから・・・」と言っていた)。
微積物理に触れたい場合でもこれら以外の大学であれば理系物理の基礎で十分。取るとしても問題の易しいハイレベル物理を受けるべき。背伸びをしてこの講座を受講しても費用の無駄である。
授業用問題の出典は東大・京大など旧帝大,東工大,早慶理工など。
苑田師が良問と判断した問題を軸に最新の問題も取り入れている(ただし収録時点での話なので、『10年前』の最新の問題である)。

大学入学後の物理学も見据えて、物理の内容を整理し直し物理学の美しい体系を徹底解説してくれる講座。板書で与えられる情報は膨大かつ正確で難易度、質共にそこらの参考書をはるかに凌駕する。
特に力学は大学教養レベルまでの古典力学を一通り扱い(苑田師も第1講-1で仰っている)、電磁気学ではMaxwell方程式も扱う。
テキストに書かれている年間の講義予定と実際では''講座の進み方が大きく違うので注意''(主に力学=1学期・電磁気学=2学期後半)。途中まではかなり遅れるが、最終的には間に合う(ex,テキストの第1講は「運動学」となっているが、実際は「古典物理の世界観、微積分」。そしてその後も少しずつズレはじめ、第5講あたりで2コマ分のズレが発生する)。
加えて、1学期のテキストに掲載されている「年間の講義予定」と2学期のテキストのタイトルは若干異なるので注意。上記の表は年間の講義予定を採用している。
(※実際の2学期は以下の通り。
第1講:「気体分子運動論と熱力学の基礎」
第2講:「熱力学(1)」
第3講:「熱力学(2)」
第4講:「電場と電位」
第5講:「コンデンサー(1)」
第6講:「コンデンサー(2)」
第7講:「電流,電気回路(1)」
第8講:「電気回路(2)」
第9講:「荷電粒子の運動,電流と磁場」
第10講:「電磁誘導(1)」
第11講:「電磁誘導(2)」
第12講:「交流回路,電磁気学のまとめ」)

言うまでもないが''予習・復習が必須である''。前述のとおり変則的な時間割ではあるが予習を欠かすと師の発想を理解することもままならない。その代わり、徹底した復習と授業内容の完全なる理解を図ればそれ相応の実力がつくことは言うまでもない。
演習問題も大量に載ってあるため復習には最適である。なお確認テストはここから出題される。

この編者のおすすめは、理論的な導出の内容や、それらの導出後にどの問題を解くべきかなどの復習内容を別のノートに書き、そのノート(すなわち課題ノート)にしたがって復習することである。(よく、板書を0から再現せよと言うが、目的自体はないと再現できないので、このような課題ノートの作成を勧める。)

また、ノートは理論解説と問題解説で分けることを推奨する。なぜなら、問題は実際に理論でどのように活用すべきかが書かれている場合が多く、理論的な流れが見えにくくなる可能性があるからである。(以前の授業で扱った理論との繋がりがあるからである。)

『[[ハイレベル物理>ハイレベル物理 力学/電磁気学/熱力学・波動]]』との違いだが、演習問題の難易度がトップの方が圧倒的に難しく、体系解説でトップでしか触れないものがあり(例えば回転運動の極座標表示や平面波干渉など)、問題量やその網羅性は『[[ハイレベル物理>ハイレベル物理 力学/電磁気学/熱力学・波動]]』にやや劣る(自習用の演習問題でカバーはかなり利く)。
夏期冬期直前の演習講座の受講もある程度前提となっているので注意。苑田師も「この問題は今回は冬の頻出に入れておいたかな・・・」「通年の方ではこのタイプの問題は扱わなかったので、ここに入れておきました」と授業内で仰っている。
非常にレベルの高い講義をなさるため個人差はあるが1講義あたり2~4時間は見ておくとよい。ただし説明は非常に丁寧なので自分の中でしっかりと反芻すれば必ず理解出来る上、正しく復習すれば確実に力はつく。