ハイレベル物理 力学/電磁気学/熱力学・波動 の変更点
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*講座情報 [#n175a213]
-講座コード:
--力学:4925
--電磁気学:4933
--熱力学・波動:4943
-担当講師:苑田先生
-収録年度:2013年度
-授業回数:
--力学:90分*25回
--電磁気学:90分*20回
--熱力学・波動:90分*20回
-確認テスト:
--力学:12回
--電磁気学:10回
--熱力学・波動:10回
-講座修了判定テスト:3回(力学、電磁気学、熱力学・波動各1回)
-レベル:7~8
-キャッチコピー:本物の物理の学力を養成します
-対象学年:高3・高卒生
-講座の対象:早慶、上位国公私立大などの難関大学の入試に十分な実力を身につけたい生徒
-講座の目標:物理の本質的な理解と実戦力を身につけ、難関大学の入試に対応できる実力をつける
-学習項目:
--4925 力学 90分×25回+講座修了判定テスト1回
--4933 電磁気学 90分×20回+講座修了判定テスト1回
--4943 熱力学・波動 90分×20回+講座修了判定テスト1回
-学習内容:高等学校で学習する物理の内容を整理し直し、物理学の美しい体系を解説します。同時に質の高い演習を行い、その実力を確かなものとします。この講座で物理を学習した皆さんは、物理学の面白さに触れ、興味を持って大学入学後の物理学へ入っていけることでしょう。
-受講上の注意:
-必須講習講座:
--[通年]4986 物理攻略 原子・原子核
--[通年]4913 ハイレベル物理 力学演習
--[通年]4926 ハイレベル物理 熱力学演習
--[通年]4959 ハイレベル物理 波動演習
--[通年]4969 ハイレベル物理 電磁気学演習
-事前受講講座例:高等学校対応 理系物理の基礎
-予習の仕方:未記載
-復習の仕方:未記載
-講座の構成:
--力学
|~講数|CENTER:~内容|h
|第0講|古典力学の描く宇宙像|
|第1講-1|粒子の運動の表現|
|第1講-2|粒子の運動の表現|
|第2講-1|2次元運動|
|第2講-2|2次元運動|
|第3講-1|運動方程式(1)|
|第3講-2|運動方程式(1)|
|第4講-1|運動方程式(2)|
|第4講-2|運動方程式(2)|
|第5講-1|慣性力|
|第5講-2|慣性力|
|第6講-1|力積、運動量、仕事、運動エネルギー|
|第6講-2|力積、運動量、仕事、運動エネルギー|
|第7講-1|粒子系の運動|
|第7講-2|粒子系の運動|
|第8講-1|衝突|
|第8講-2|衝突|
|第9講-1|単振動|
|第9講-2|単振動|
|第10講-1|円運動、回転座標系、万有引力|
|第10講-2|円運動、回転座標系、万有引力|
|第11講-1|ケプラー問題|
|第11講-2|ケプラー問題|
|第12講-1|剛体の力学、流体圧|
|第12講-2|剛体の力学、流体圧|
--電磁気学
|~講数|CENTER:~内容|h
|第1講-1|電磁気学の導入|
|第1講-2|電磁気学の導入|
|第2講-1|電場と電位|
|第2講-2|電場と電位|
|第3講-1|コンデンサー|
|第3講-2|コンデンサー|
|第4講-1|電流|
|第4講-2|電流|
|第5講-1|直流回路|
|第5講-2|直流回路|
|第6講-1|荷電粒子の運動|
|第6講-2|荷電粒子の運動|
|第7講-1|電流と磁場|
|第7講-2|電流と磁場|
|第8講-1|電磁誘導(1)|
|第8講-2|電磁誘導(1)|
|第9講-1|電磁誘導(2)|
|第9講-2|電磁誘導(2)|
|第10講-1|交流回路|
|第10講-2|交流回路|
--熱力学・波動
|~講数|CENTER:~内容|h
|第1講-1|気体分子運動論|
|第1講-2|気体分子運動論|
|第2講-1|気体の状態変化(1)|
|第2講-2|気体の状態変化(1)|
|第3講-1|気体の状態変化(2)|
|第3講-2|気体の状態変化(2)|
|第4講-1|波動|
|第4講-2|波動|
|第5講-1|うなり、ドップラー効果|
|第5講-2|うなり、ドップラー効果|
|第6講-1|固有振動|
|第6講-2|固有振動|
|第7講-1|屈折|
|第7講-2|屈折|
|第8講-1|全反射、レンズ|
|第8講-2|全反射、レンズ|
|第9講-1|干渉|
|第9講-2|干渉|
|第10講-1|回析|
|第10講-2|回析|
*この講座について [#q2228b0e]
''神(GOD)の講義。''
''東進の数ある講座の中でも相当ヘビーな講座。覚悟をもって受講に臨もう。''
全講で65講(料金は3講座分=¥231,000)。原子10講(¥38,500)を合わせて75講(¥269,500)。力学第0講を除き2コマ1セット。
旧帝大や早慶理工,国公立大医学部といった難関大志望者向けの講座。
「曖昧なイメージ」や「公式」を徹頭徹尾排除して高校物理の内容を整理し直し,物理学の美しい体系を徹底解説してくれる。自然科学の俯瞰から始まり,運動方程式,Maxwell方程式など古典物理学を支配する基本原理を学んでいく。
難易度は非常に高く感じるかもしれないが,物理学の基礎を厳密かつ簡潔に提示してくださるので難関大志望者にとってはスタンダード系よりも寧ろ理解しやすく,大学入学後もすんなりと物理学の世界に入っていけるだろう。
初学者NGでは無い(師は膨大な板書をもって基本原理を丁寧に説明するので,物理の知識が0の状態でも不屈の気合があればついていける)。しかし,ある程度の数学の素養(数学の真髄,数学ぐんぐんを履修レベルが望ましい)が求められるので注意されたい。
寧ろ,物理において勝手な妄想がついてしまうと払拭するのが難しい場合もあるので初学の方がその面では良いし,所謂『指導要領に縛られた高校物理』の既修者で間違ったイメージが付いている人も,安心して師の授業で払拭して物理の基本原理を理解しよう。
『[[トップレベル物理>トップレベル物理Ⅰ・Ⅱ①②]]』との違いは演習問題の難易度。ハイレベルの方が難易度が低い事と5講分こちらの方が多いので,問題はトップレベルより多めに扱っている。但し授業用問題が東大対策物理と何個か被っている。また,第0講を設置してる点からも分かるようにハイレベルの方が若干物理の世界への入りが丁寧である。
よって,『高等学校対応 理系物理の基礎』を受講済みか,浪人生でハイレベル物理を受講済みで,若干異なった説明で学習したい人はトップレベル物理の方が良いかもしれない。物理自体は初学である人はハイレベルの方が良いであろう。
第0講(講座全体のガイダンス)から物理学たる学問の起源やEuclid空間について語り出す。この時点で理解出来るか不安になる人も多いと思うが,数コマ先では束縛運動や外積を扱う。言っている意味が分からずただノートに板書を書き写す事もあるかもしれない。しかしある程度受講を進めていき再度板書を見直すと「こういう意味だったんだ」と理解できる部分が多くなる。故に, ''すぐには意味が分からなかったとしてもノートだけは必ず取るように''。少しでも頭がボーッとしてきたら休憩をとる事。休憩中にノートを見直して知識を整理し直そう。
力学第3講は必見。教科書や標準レベルの講義ではNewtonが発見した事で片付けられる『何故,運動方程式は加速度と力を繋ぐのか』を解説してくれる。力学の基盤となるので理解出来るまで整理しよう。
力学第7講は師も仰っているが,殆どの受講者に対して力学編で一番の難所として立ちはだかるだろう。しかし,この部分を有耶無耶にして先に進まずに,理解出来るまで腰を据えて自分で手を動かして理解する事を勧める。この講で学ぶ粒子系という概念を理解できれば難関大学の入試では頻出の2体問題が手に取るように分かる。かなりの苦行ではあるが,ココが正念場だと思って取り組んで欲しい。(数式は一度理解できれば後は結論だけ頭に残しておけば良い)
電磁気は大学1年で学ぶMaxwell方程式からアプローチしている。とはいえ,数式の意味を分かりやすく解してくれているし,Maxwell方程式から議論を始めると電磁気学全体を統一的に俯瞰できるようになるので安心して学習してほしい。電磁気の分野を学校等で一通り勉強したことある人にとっては第1講でそれぞれの式がどの分野と関係あるかすぐに分かるだろう。
また,授業の合間に物理に関する雑談(大学レベルの説明に留まらず,自然科学の変遷や西洋宗教との繋がり等)を挟む事がありこれが中々面白い。物理を更に学びたいと思わせる内容であり,大学でどのような事を学ぶのかも知れる。
予習は解けなくても全く問題無い。しかし復習はしっかりと行う事。授業を聞くだけでは師のエッセンスを垂れ流しているだけである。復習というステップを通してそのエッセンスを汲み上げて我が物としよう。1コマ受講するのに個人差はあるが大体2~3時間程度は見積もった方がいい。
因みに『ハイレベル物理』→『[[トップレベル物理>トップレベル物理Ⅰ・Ⅱ①②]]』と進むのは意味が無い(範囲が多々被っている)上,確実に消化不良を起こすので注意。
確認テストはテキストの問題から出題。2コマで問題を一切扱わなかった場合は先生の説明から出題。
3講座分とだけあり費用面からハイレベル物理の受講を断念している人もいるかもしれないが,力学のみ,もしくは力学と電磁気学のみの受講というのも一考の価値がある。当然,全分野の受講が望ましいが公式暗記,定義に沿っていないイメージでの理解などをしてきた人にとっては受ける価値は十二分にあるだろう。
特に,力学と電磁気学は参考書等では代用しづらい内容が多い為,受講する価値が大きい。一方,熱力学,波動は高校生の数学的素養の未熟さ故に,どうしても初等的な範囲で終了してしまうので他の講座との差異はそこまでない。(実際,熱力学は理想気体近似の議論のみで,波動も簡単な1次元波動の議論が中心となる。)そうはいっても,講座内では数式を用いた正確な議論を展開していくので,やはり公式暗記に取り憑かれた学生にとって得られるものは多い。
カメラマンが無能。(東進の講座全般に言えることではあるが)
↑ちなみにこれは黒板の粉受けや上の部分にあるカメラの収録の境(ビニールテープでマーキングされていて,この間に板書を収めればカメラが無理をする事なく収録できるというサインである)を無視する事により起こる。
因みに,東大特進コース(渋谷,大阪,名古屋)でも高2生を対象に対面授業が行われている。内容は,力学・電磁気学で,ほぼ通期授業と同じ(師が用意してくださった追加の問題での練習がプラスされている)。