吉原 修一郎

Sun, 14 Dec 2025 18:30:09 JST (19h)
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吉原 修一郎(よしはら しゅういちろう)先生は、東進ハイスクール数学科講師、駿台予備学校数学科講師、東大進学塾エミール講師、元SEG講師。

人物

神(GOD)である。

兵庫県高砂市出身。岡山白陵高等学校卒業。慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業。

これからの東進数学科を担う(いや、担わなければならない)ニュースター。東進運営陣は師のような逸材を死守しなければならず、間違っても冷遇してはならない。東進運営には多数の前科がある

駿台と掛け持ちしており、理数系に強いと言われる駿台数学科の若手NO.1の人気実力講師である。その実力は駿台総本山のお茶の水校にて東大理系コース(トップの東大理系演習コースの次点)を任されるほど。その評価の高さはお茶飲みwikiに詳細がある。

授業

その人柄の良さを感じさせる柔和な語り口と、素早い板書が特徴。軽やかな口調から捻り出される解答の美しさは多くの生徒を魅了する。

指導法はオーソドックスながらも実践的かつ本質的。入試問題における定石を体系的に説明してくださる。また、論理に深く踏み込んだ原理解説も光る。青木先生と同じ元SEG講師のため、特に写像分野において青木先生と似たような解説をなさる。例え話や擬人的な説明をよく用いる点も青木先生と似ている。同値変形についても授業で多用し、その重要性を度々強調なさる。

師はどの分野を教えても極めて評価が高いが、その中でも図形問題、整数問題、場合の数・確率、種々の(独特な)計算テクニックなどの解説においては、他に追随を許さない。初等及び解析幾何、ベクトル、複素数平面などから解法を選択する必要のある図形問題においては、それぞれの利点を解説しながら、生徒の解法選択力に磨きをかける。整数問題では、師作成の「整数最速まとめ」(入試数学の戦術(文理共通)、本科東大数学(理)などのテキストに掲載)を利用しながら解説していくのだが、これのクオリティが見事であり、まさに「最速まとめ」の名に相応しい出来となっている。

上記の通り、師は実践的な数学力の強化を強く意識しており、その観点から「厳密にはこうだけどあまり気にしなくても良いよ」というような解説をすることもある。この点は時に受験という枠組みを超えて数学を理解しようという青木先生とは少し毛並みが違うといえるだろう。青木先生長岡先生の授業ではお馴染みの論理記号の使用にも否定的で、その他にも高等学校の指導要領から過度に逸脱することをあまり好まない。また、大数などで取り上げられているような受験用語や受験テクニックなども類も意識的に使わないようにしていると思われる。例として、順像法や逆像法、ファクシミリなどの用語を使わない。また、バウムクーヘン積分は直接使用しない(その代わり、部分積分によって瞬時に導いて用いる)など。あくまで教科書の範囲内の内容を、受験生が使いやすいように噛み砕いたり、深めることによってより実践的で、本質的な方法論を習得できる。また、場合の数における重複度や、角度を変数においたときの一般角の扱いなど、受験生が見落としがちな、それでいて一度は悩んだことがあるような事項に踏み込み、受験生の霧がかった理解を晴らすような快刀乱麻な解説をなさる。

ここまで読むと、青木先生のアンチテーゼのような気がするが(実際にその側面があることは否定できないが)、両者の相性は抜群である。青木先生のもとで追求した基本原理を、受験で使えるレベルに引き上げる存在として、師ほどの適任はいないだろう。毎年東進で大量発生する、数学の真髄基本原理追求編を受けただけで数強になった気でいるイキり青純キッズ真髄erの救世主である。

長岡先生の年齢を考えると、順当に行けば上位勢のスタンダードは現在の青木・長岡2トップから青木・吉原2トップへと今後移行していくと思われる。(そして吉原1強時代へ…)

2025年より師の初の特設単科である入試数学の戦術(文理共通)がリリースされた(後日理系編もリリース)。入試数学において定石とされる考え方を教授なさる。数学の真髄は受験生になってから受講を開始するのはハードルが高く、長岡先生の数学ぐんぐんは好みが分かれるということで、吉原先生の入試数学の戦術を受験生に推奨している校舎が増えているようである。東進生のトップ層のエンド講座として、永らく二強状態だった数学ぐんぐんと数学の真髄の間に既に割って入りつつあるといえよう。

他講師との比較
青木先生長岡先生とよく比較されるので、三者の違いを述べる。

三者とも論理や厳密性に向き合った授業をする。一般的な参考書などでは得ることのできない理解の深化と、本物の数学力がつく。三者の相違点を述べると、

・論理や厳密性を重視し、問題の解説と演習量が手厚い長岡先生

・なぜ問題が解けるのか、という基本原理に立ち返って説明なさる青木先生

・問題をどのように解きほぐすか、という加法選択を解説なさる吉原先生
であり、理解重視の青木先生と演習重視の長岡先生のちょうど中間に位置する実戦的かつバランスのとれた講師である。

筆者の主観を交え誤解を恐れずにいうなら、三者の中で最も万人受けするのが吉原先生であろう。青木先生長岡先生は言うなれば独自の教授法を確立しており、ある種の独壇場でカルト的な人気を誇っているのに対し、吉原先生は駿台という受験数学の王道を行くので、ある意味での安心感があるのではなかろうか。ただし、これは三者に優劣をつけることを意図するものではないことを重ねて付言しておこう。

また、これは編者の個人的な感想だが、解説や解答のスマートさにおいて、両者をも上回ると思う。確率や場合の数の分野ではその傾向が顕著で、特にベン図の利用法は天才的である。どんな難問も涼しい顔で解いてみせるので自分が賢くなったと錯覚してしまうことも。(ただし、必ずしもスマートな解法を教えることが講師として正しいというわけではないことには注意したい。)

もし余裕があるならば、青木先生で理解を深め、吉原先生で定石と解法選択を体系的に学び、長岡先生で演習を積めば、鬼に金棒どころの話ではない。(時間的・金銭的に非現実的であるが、数学特待生などにはぜひ推奨したい。)

上記の通り、真髄やぐんぐんの受講生でも師から学べることは決して少なくない。

また、真髄を学び始めるのは厳しい(時間的、金銭的余裕がない)が、ぐんぐんは理解が追い付かず消化不良にならないか不安である(実際にそのような生徒は多くいる)という上位校志望の高3生にもおすすめできる講師である。

名言など

「無理すな」「さぼるな」「はよ寝ろ」

「これ恋敵吹っ飛ばし定理って言います。」

「これやる気ない関数って言います。」

「比こそすべて、「最初」も途中」

「ベクトルは曲がったことが大嫌い」

「この位置でボケーとしてたら…」

「それってあなたの願望ですよね?」

「餌あげて回収」

「これをバーラバラにして…」

「こんなのあったり前だけど…」

(師独自の手法を解説した後)「これすんごい便利」

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*1 2021年度