収録年度 のバックアップ(No.19)


スタジオについて

東進は映像授業のため講師陣は吉祥寺の収録スタジオで授業を収録している。
収録は吉祥寺にある本部の1号館で行われている。
収録部屋は111,121,122,123,131,132,141号室の計7部屋である。1号館の1階・2階・3階・4階にある。
また、それぞれに時限が定められていて、
1限 9:00~10:40
2限 11:00~12:40
3限 13:00~14:40
4限 15:00~16:40
5限 17:00~18:40
6限 19:00~20:40
7限 21:00~22:40
となっている。よって90分授業で考えると理論上一日に最大42コマの授業が収録可能である。
2009年夏から秋にかけて収録部屋を2部屋増やすとともに、既存の4部屋のうちの多くも収録機材の変更が行われた。単純に言えば古そうな見づらい映像はこの改装前の収録で、新しく見やすい映像はこの改装の後に収録された映像である。ちなみに2部屋増えた代わりに講師室の面積が減ったらしい。ただこの時全ての教室の機材を入れ替えたわけではないらしく、2010年度収録講座の中にも一部古い機材を用いて収録された講座もある。2010年度以内にはすべての部屋が新しい収録機材に更新されたようだ。
収録部屋の改装については、一部の部屋では収録機材の変更と同じく2009年頃に行われ、全ての部屋が改装されたのが2013年頃かと。黒板の後ろの壁が白い部屋は改装前で、木目調になっている部屋は改装後である。ちなみに黒板も差し替えられおり、複数の黒板をつなぎ合わせていたのが一枚の大きな黒板に変更された。よって講座の中には改装前の部屋と改装後の部屋の両方で収録が行われた講座もあり、見ていると若干違和感を感じる(恐らく照明機材も変更されており、改装前だと若干暗い)。新 難度別システム英語 文法編Ⅲでの質問コーナーによると収録中のスタジオには講師一人しかいないらしい。「○○先生はこの時一人なんだ」と思うとかなり寂しい。
なお2020年度は四谷大塚オンライン小学校や東進オンライン中学校の映像の収録に加えて過去問演習講座の増設、過去問難所対策講座の新設や四谷大塚の予習シリーズの全面改訂などに伴い、収録部屋が6部屋でも足りなくなったことから、2020年6月~7月にかけて1号館の1階にも収録部屋が増設された。三宅先生のTwitterによれば、この部屋は収録機材なども全て新しくなっており、カメラは従来の3台から4台、画質もHDから4Kに、電子黒板も2台となるなど、大盤振る舞いとなっている。
授業開始時のチャイムについては、2016年度までは後半8音に対し、2017年度の途中からは最初の4音となった。なお2017年度収録の講座の中には途中の講からチャイムが変わる講座がある。受講してみるとびっくりする(難関国公立大英語など)。

収録機材について

東進のスタジオには、1部屋につきカメラが3台、電子黒板が1台、書画カメラが1台、黒板投影用のプロジェクターが1台設置されている。各機材について説明していく。

  • カメラ
    カメラはおそらくSONYのBRC-Z700を使用。2009年のスタジオ大規模改修時に導入。現在は販売終了しているが、販売していたときの価格は1台あたり税抜き740,000円。これが各部屋に3つ、スタジオが6部屋+新宿校大学受験本科に5台(カメラ3台設置されている大教室(9階)と2台設置されている小教室(12階)がある)あるので、合計金額17,871,000円(税込み)。
  • 電子黒板
    2013年までは50インチの電子黒板を使用していたが、2014年途中から80インチのものに変更。なおタッチパネルになっている。機種は特定できなかったが、価格ドットコムで見た限り、2020年5月現在80インチタッチパネル電子黒板の価格は150万円~250万円ほど。一番似ている機種はSHARPのPN-L802B。
  • 書画カメラ
    スタジオ改修前までは教卓に埋め込まれていて、使用する際は机から上げて使用していたが、改修後に独立式のものになった。wolfvision製。なお書画カメラ内部のカメラは収録スタッフがピントやズームの調整をしている。なので講師は何もしなくても映してほしい部分を拡大してくれている。
  • プロジェクター
    おそらく電子黒板の入れ替えと一緒に導入。使用している映像は少ないが、松田先生の講座(上位国公立大対策数学Ⅰ・A/Ⅱ・Bなど)や、スタンダード物理 波動演習(応用)などで使用されている。プロジェクターに投影した図にチョークで書き入れることができるので電子黒板にペンで書くよりわかりやすい。

スタジオの中については吉野先生のブログと三宅先生のtwitterの写真で見るとよくわかる(吉野先生の写真が機材から黒板側を向いた写真で、三宅先生の写真が黒板から機材側を見た写真である)。


https://web.archive.org/web/20191023024334/https://pbs.twimg.com/media/EHhC-6aVUAANsP-.jpg

収録年度について

講座コード4桁講座については、テキストの右下にある4ケタの数字の右側にある()の中に書かれている数字(2桁の数字)が収録年度(収録を開始した年度。年度をまたがって収録した場合、始まった前の年度の数字になる)の下二桁の数字である。なおこの年度は通常の年度と同じ4月1日~翌年3月31日の年度である。東進の学年の年度である12月1日~翌年11月30日とは全く関係ない。
また、テキスト右下の4桁の数字と括弧の中の数字を合わせて「テキストコード」と呼びます(括弧も含めます)。
例:講座コード3349 高等学校対応 数学B-標準-数列のテキストコードは「3344(12)」
ちなみにテキストコードは1998年まで数字3桁+(2桁)、1999年から数字4桁+(2桁)です(現在は1998年度収録講座も数字4桁に変更されています)。
なおテキストコードの前4桁の数字は講座コードからだいたい前後10個以内の数字に割り振られます。基準は
1.通期講座(テキスト2冊) 末尾の数字が1冊目は1,2冊目は2
2.通期講座(テキスト4冊,通年講習講座のセット講座) 末尾の数字が全て5(通期講座の講座コードの近くではなく、通年講習講座の講座コードの近くに割り振られる)
3.通期講座(テキスト4冊,通年講習講座のセット講座ではない) 末尾の数字が1冊目は1,2冊目は2, 3冊目は3,4冊目は4
4.通期講座(理科や社会の2つや3つの通期講座がセットになった講座) 末尾の数字は、1つ目の通期講座のテキストが1,2つ目の通期講座のテキストが2,3つ目の通期講座のテキストが3
4.通年講習講座(下記の例外除く) 末尾の数字が5(たまに例外で6などがある)
5.高等学校対応講座(VOD高等学校対応数学や築舘先生の中高一貫数学除く) 末尾の数字が4
6.VOD高等学校対応数学 末尾の数字が3または8
7.通期中間講習講座 原則末尾の数字が6(通期後講習講座が存在しない通期中間講習講座だと5の場合あり)
8.通期後講習講座 末尾の数字が7
9.入試対策講座 基本的に末尾の数字が0(例外あり)
10.特別招待講習 末尾の数字が9
11.築舘先生の中高一貫数学 末尾の数字が0

講座コード5桁の講座はテキストコードが8桁の数字になっています。基準としては、
1桁目:収録年度の末尾1桁
2桁目:科目を表す数字。1が英語、2が数学、3が国語、4が理科、5が社会。
3桁目~7桁目:講座コード
8桁目:テキストが何冊目であるかを表す。Part1なら1,Part2なら2。

収録講座について

東進のスタジオでは、東進ネットワーク(つまりは(株)ナガセとその子会社)で行われている映像配信授業全て(新宿本科で行われている生授業の収録を除く)を吉祥寺のスタジオで収録している。
対象は、
1.東進ハイスクール・衛星予備校の講座(過去問演習講座や模試の解説授業、激励メッセージ含む)
2.東進中学netの講座
3.東大特進の講座のt-pod講座
4.東進ビジネススクールの講座
5.四谷大塚の講座(全国統一小学生テストなどの模試の解説授業含む)
6.東進こども英語塾の映像授業
7.大学教養基礎講座(これは大学生向けのCD販売の講座)
8.講師採用試験に来た人の模擬授業
なので意外と収録するものが多かったりする(ただ講師のtweetなどを見る限りスカスカの時もあるようである)。

全体的な収録年度についての考察

  • 英語:難度別システム英語は比較的古い映像が多い。これは文法・構文などは特に変わるものではないからだろう。特設単科講座は比較的新しい映像が多い。志望校対策特別講座は大抵が2010年度収録。よって、現在の入試傾向に合っていないものもある。
  • 数学:ほぼ全て新課程に合わせて収録、または映像を一部差し替えている。よって入試傾向に即していない古い講座はあまりない。また2025年度入学試験受験生から新課程になるのでほぼ全てが再収録になる可能性が高い。
  • 理科:物理のみ旧課程の映像が若干多め。それ以外は大部分が新課程に伴い収録された新しい授業である。
  • 社会:ここ数年で古い映像はかなり撮り直しが行われた。特に公民は時事問題の観点もあり一番新規収録になるスピードが早い。
  • 小論文:古い映像と新しい映像が混合している。既に東進を去った人の授業と答練の映像はかなり古い(実際は、そんなことはない)。

講座によっては取り直しされていないものも多く、古いもので2000年より前の物も少ないがある。古いものは画質も悪く黒板に書いてある文字が見づらい(ピンクオレンジの判別がつきにくい等)。ちらつきが多い。特に書画カメラの文字は潰れて何も分からないことが多い。
映像が古くてぼったくられたと言う生徒もいる。「古い講座=取り直す必要のないくらいの良講座」ということである(ただし、全部がそうというわけではないので注意)。