高速基礎マスター講座 のバックアップ(No.42)




概要

まず結論のみ端的に述べる。

  • 単科で取ると7万円もする
    • 単科で取るのは高すぎるが、ユニット6以上なら高すぎると言うほどでもない。
  • 校舎からの管理がある場合もある。
    • 校舎によって程よい管理だったり邪魔だったりする。
    • 詳しくはフランチャイズ、校舎のページを参照。
  • 高速「基礎」マスターなので、ある程度できる人には退屈

以下で詳しい内容および長所・短所を解説する。

はじめに

  • 高速基礎マスター講座とは、「知識」と「トレーニング」の両面から、科学的かつ効率的に短期間で基礎学力を徹底的に身につけるための講座である。。。などと聞けば耳触りは良いが、その内実は各科目・分野で大量の1問1答形式の問題が用意されていて、これらをパソコンやスマホ上でひたすら一つずつ解いていくというだけのものである。
  • よって、あくまでも各科目(主に「英単語・英熟語>>英文法・例文・計算・古文単語>>数学の公式確認>>その他科目」)の基礎の確認のために利用するので、利用するかしないのかの目安は無料体験講習期間や、校舎によっては置いてある英単語のプリントにて確認しよう。
  • どこの校舎でも大体、高速マスターの履修者は英単語が事実上の義務扱いとなっている。また、校舎によっては英熟語や英文法も義務扱いになっている。←一概には言えない。特に英単語は1800問というボリュームの割に学習効果が低いと言われている。一単語に単一の意味に限定されており、初学者向けである。よって、レベルアップするためには別途単語帳が必要になる。
  • 毎日校舎に通うたびに、担任・担任助手たちは顔を合わせるたびに高速マスターを進めるように繰り返し繰り返し圧をかけられた(実体験)(今井先生曰く拘束マスター)。校舎による部分もかなりはあるが、基本的に非常にめんどくさい。入塾時に高速マスターを取らなければこういう事態にはならない
  • しかし、担任が進捗を見るので、mikanや普通の単語帳をだらけてサボってしまう人には受講と同じでその防止になる。初学者、苦手な人には心強い。
  • 高速基礎マスターを進めると「向上得点」を獲得できる。また、東進の講座を受講する事によってでも「向上得点」を獲得できる。なお、「向上得点」とは'東進が独自に設定したポイント'である。(基本的に向上得点による特典が用意されていることもない。強いていうならば東進への忠誠心・廃課金者の証である。)東進の各校舎は向上得点で争っており、校舎側の視点で言えば一種の業務成績のようなものである。そうであるがゆえに、生徒への高速マスターや講座受講の圧力は基本的にどの校舎も強い。一概には言えない。
  • 高速基礎マスター講座は講座ユニットを申し込むともれなく1講座分の枠を使ってついてくる。
  • 高速基礎マスター講座は英単語の初心者にとっては得るものがあるが、そうでない者にとっては得るものが少ないコンテンツである。英単語の初心者以外にとっては、『鉄緑会東大英単語熟語鉄壁』などの語のグルービングを行ったものや、『語源図鑑』などの語源系の英単語帳などでの勉強をする方が効果的である。
  • レベル別に分かれているものは、基礎レベルを修了しないと高いレベルのものに進めない。(いわゆるスモールステップアップ方式) 。

良い点

  • スマホでも受講できるので、スキマ時間を有効に活用できる。
  • 下手な単語帳や問題集よりは、ある程度の質が保証される。
  • ランダム出題もできるので単純記憶を強化できる。
  • 一語一意なので、初学者に向いている。それ以外でも暗記に抜けがないかの確認が即座に行える。
  • クイズ形式だからレスポンスが鍛えられる。
  • ゲーム感覚で楽に覚えられる。
  • 単語帳と違ってかさばらない。
  • 正解・不正解の履歴が残る。
  • 担任が進捗管理をしてくる場合があるので、自分だけでやるとサボってしまうという生徒にはおすすめ。ただし、拘束力が強すぎる校舎もあるので注意。特別招待講習等を受けて見極めるといい。
  • 理科科目の高速基礎マスターは、○○基礎という名前になっており、一見すると基礎科目のみしか扱わないと思われがちだが、マニュアルを注意深く読んでみると基礎がついていない科目まで扱っている。つまり物理基礎と書かれていても実際は物理の内容まで扱っている。

なお、アプリで勉強を進めたい生徒は『英単語アプリmikan』というアプリもある。ランダム形式での演習ができる他にも、自分で単語帳を作成する事もできる。

また、基本無料で単語帳作成に特化したアプリ「マナビティ」もおすすめである。数百円程度で自動音声発音や広告消去ができるので気になったら利用してみてもいいだろう。

悪い点

  • 単語帳・一問一答買ってきてやり込めば合計でも21000円以下で済む。(単語帳を中学レベル~難関大レベルまで揃えても5000円以下、熟語、文法も参考書で揃えても8000円以下、計算練習レベルの問題集(サクシード等)123ABで揃えても5000円程、漢字の単語帳は2000円程度で語彙も1000円程。以上を合計しても21000円以下である。)
  • 1年間の利用期限がある。(校舎による?)継続利用するために再度7万円の追加料金を払わされるのは笑えない。高速基礎マスターはやりたいが料金は抑えたいというのなら,高3から始めるというのも一つの選択肢である。又,特別招待講習に参加する人はその間にたくさん進めると良い(実際,はじめからの基礎単語1200なら上手くいけば完全修得まで行けるかもしれない)。
  • 1問1答形式の問題なので基本的に丸暗記であり、英単語初心者以外には得られるものが少ない。
  • 英単語の場合、訳語が一対一でしか提示されず、英単語初心者以外には得られるものが少ない。
  • 社会課目(歴史)は直接問われる事の少ない年号をやたら出してくる(しかも一の位まで正確に打たせる)ため、高マスのメリットである「高速一問一答」を潰している。
  • 一度始めたら最後、他の単語帳に乗り換えることは許されない。各校舎には向上得点の査定があるため、基本的に高速マスターから逃れることはできない仕組みになっている。生徒への負担を考えて、高速マスターによる向上得点の積み上げを諦めている校舎ももしかしたらあるかもしれない。
  • 使用方法が悪い生徒にとっては非常に覚えにくく、高速基礎マスターに怒りの矛先が向く。(だからと言って、高速基礎マスターのせいにするのはお門違いである。多くの初学者は単語帳を使うにしても一語一意で暗記する。故に、使用方法(やり方)の問題であるため、英語の様々な先生や友達から英単語の暗記方法を質問すべきである。(このような理屈が背景にあるにもかかわらず、高速基礎マスターのせい、環境のせいにしてしまう人は勉強もおろか、上手く生活していくことに向いていない。)
  • 当然ながら、東進卒業後は利用できない。(例えば、大学入学後や入社前に英語の基礎を見直す必要が出てきた時にまでは利用できないので、センター1800の単語帳を別途使用したり、TOEICやTOEFL用の単語帳の使用をする必要がある。)

使い方

  • まず、どの分野にも「受講判定テスト」がある。これで90%以上、もしくは95%以上(ものによって異なる)の点数を取ることができれば、その時点で修了判定テスト1回目合格の状態になる。
  • 受講判定テストをクリアできなかったら、ステージ1からテストモードで単語や熟語等のテストを行うことになる。テストモードで正解できた単語は「点検中」という扱いになる。もう1度テストモードで同じ単語を正解できた単語は「修得」扱いになり、不正解の場合は「未修得」に戻される。要するに、「未修得」←→「点検中」→「修得」という流れである。(ただし、「修得」の単語も間違えたら「未修得」に戻される。)
  • 同じステージ内の単語や熟語を90〜95%「修得」状態になったら、確認テストを受けることができるようになる。確認テストに合格したら次のステージに進む、という流れである。スマホアプリだと確認テストを受けることができない。
  • 全ステージの確認テストに合格したら、修了判定テストを受ける。修了判定テストで90〜95%正解できたら合格(受講判定テストで一発合格した生徒にここで追いつく)。そして、中3日空くと、もう1度修了判定テストが受けられるようになるので、これにまた合格したら「完全修得」と呼ばれる状態になり、これで高マスとしてはゴールである。
  • テストモードでは、「未修得」と「点検中」のものが出題されやすいため、繰り返し行うと自分がよく間違えるものを洗い出せる。
  • 一応、英単語は基本選択形式となっているが、自力ででないと意味が無いため、選択肢を手で隠してやるべきである(オプションで非表示にできる。一回画面をクリックすると選択肢が出てくる。)。
  • また、即座に意味が出てこなかった単語は本番でも即座に出てこないので、不正解とするべきであろう。
  • 数学のみ使い方が違う。

外部リンク

高速マスター講座