新 スタンダード日本史B のバックアップ(No.4)


講座情報

  • 講座コード:0652(前期)・0661(後期)
  • 担当講師:野島先生
  • 収録年度:2007年度
  • 授業回数:90分*40回(前期・後期 各20回)
  • 確認テスト:20回(前期・後期 各10回)
  • 講座修了判定テスト:2回(前期・後期 各1回)
  • レベル:4~6
  • キャッチコピー:着実に舞いあがる“力”が身につきます!
  • 対象学年:高2・高3・高卒生
  • 講座の対象:日本史を選択しているすべての生徒
  • 講座の目標:日本史の実力を、“最新の知”にもとづきながら飛躍的に向上させること。
  • 学習項目:日本史学習法、〈前期〉原始・古代~近世前期 〈後期〉近世後期~近代の政治・外交史
  • 学習内容:時々、カケラのような知識を覚え込んだだけの受験生をみかけます。でももう、そんなつまらない人間になるための努力はやめましょう。本講座は、“わかること”に重点をおいて日本史の全体像を把握する、つまり何よりもアタマをよくするために開講されます。“きらめくパワー”の獲得をめざして、戦略的な講義、最新の板書スタイル、充実したテキスト、独自開発の確認テスト・講座修了判定テスト、これらすべてを全面的に活用してください。
  • 受講上の注意:講習では、土地制度・近世経済史/文化史1・2/史料問題対策/近代経済史/近代テーマ史/戦後史に特化した集中講座が設置されています。
  • 必須講習講座:
  • 事前受講講座例:ベーシック日本史
  • 予習の仕方:テキストの「解説」を読んでくること。
  • 復習の仕方:「チャート」や教科書本文を参照しながら、復習する。
  • 講座の構成:
    • 前期
      講数内容
      1-1日本史学習法 時代区分と縄文時代
      1-2弥生時代からヤマト政権へ
      2-1律令体制の導入・定着と律令税制
      2-2奈良時代の政治と外交
      3-1平安時代初期の諸改革
      3-2北家の台頭と延喜・天暦の治
      4-1摂関政治と院政
      4-2鎌倉幕府の成立
      5-1執権政治と得宗専制
      5-2建武新政と南北朝時代
      6-1室町幕府政治の展開
      6-2室町幕府財政と戦国時代
      7-1中世の対外関係 仏教史の基本
      7-2西欧の衝撃
      8-1天下統一と太閤検地
      8-2幕藩体制
      9-1海禁と禁教
      9-2幕政転換から元禄時代へ
      10-1正徳の治と儒学
      10-2享保の改革と農業発展
    • 後期
      講数内容
      1-1貨幣流通と田沼政治
      1-2寛政改革と天保改革
      2-1外圧の激化と不平等条約
      2-2幕末の政局
      3-1明治新政府の成立
      3-2内政の推移と権力集中過程
      4-1軍事力の形成と地租改正
      4-2明治初期の外交と政府の分裂
      5-1自由民権運動の展開
      5-2憲法制定過程と明治憲法体制
      6-1初期議会と日清戦争後の政局
      6-2条約改正と国防姿勢
      7-1日清戦争
      7-2日露戦争前後の国際関係
      8-1桂園時代から大正政変へ
      8-2第一次大戦の内政と外交
      9-1ワシントン体制
      9-2政党内閣期
      10-1皇道派と統制派
      10-2太平洋戦争への道

この講座について

全40講(料金は2講座分)。
受講対象は、パンフレット上では日本史を選択しているすべての生徒としているが、実際にこの講座を取得するのは東京大学京都大学一橋大学の二次試験の社会科目で日本史を選択する人が圧倒的な割合を占める。
しかし、授業では私大受験生のために時折細かな知識に触れてくれるので、難関私大を志望する生徒にも非常に有効な講座といってよい。
テキスト構成は前半が前近代で後半が近代となっており、テキスト自体は非常に分厚い。
というのも、各講において2~5個程度のチャートとそこで扱われた範囲、及び授業では扱いきれなかった範囲の精緻な解説が付されているほか、巻末には旧課程教科書と新課程教科書を比較した【新課程分析ノート】や、論述問題を突破する上での基礎的な論述問題をまとめた【基本的理解の確認】、そして間違えやすい漢字を含む用語を厳選した【頻出!漢字チェック】を掲載しているからであろう。
この綿密なテキストは、野島先生の生徒を思う気持ちの表れであるので、受講者諸君はこのテキストの付録を余すことなく活用しよう。
なお、【基本的理解の確認】というのは野島先生のブログや、東大特進コースで2016年まで配布されていた『日本史ハンドブック』の巻末に掲載されている【論述の基本】と同様のものである。
もともと野島先生はこれは自力救済のために用意したものであり、回答を付していなかったが、2017年5月19日より野島先生のブログでこの回答が発表されるようになった。
かなりの長期戦であると仰っていられることから、全ての回答が掲載されるまでに1年以上はかかると思われていたが、2017年8月2日の更新を最後に回答は発表されていない。ブログも2018年8月19日をもって更新されていないので、全ての回答の掲載は期待しない方がよさそうである。
言うまでもないが、独立独歩の姿勢を忘れないように。

授業のスタンスは教科書の記述を理解しようとするときに、その記述と受験生の理解との間に生まれる溝を埋めることに重きを置いている。
だから小手先の暗記テクニックや、単に覚えればいい、といったスタンスではないことに注意しよう。
授業は基本的にチャートを軸に展開されるが、そのチャートは教科書の記述だけでは整理がつきにくい部分を上手くまとめており、このチャートは論述答案を作成する段階でもとても役立つので、過去問演習をはじめた生徒は面倒がらずに随時テキストをふりかえることを勧める。
なお、師が担当する【東大日本史 古代~近世編/近代・文化編】【京大日本史Ⅰ、Ⅱ】【一橋大日本史Ⅰ~Ⅲ】では、このテキストに登場したチャートが登場することがあるので、難関大の日本史でこのチャートがどれだけ有効であるかは、言うまでもないことである。
またチャートの他にも、イラストや図として可視化することでより理解が深まると師が判断した箇所に関しては板書を用いて説明する。
チャートや板書でもそうだが、師は基本的に付加的な説明の多くを口頭で済ませることが多いので、余白等を利用してきちんとメモをとること。

全40講に加え、【土地制度・近世経済史】【近代経済史】【文化史Ⅰ】【近代テーマ史】【戦後史】【文化史Ⅱ】【史料問題対策】の講習が別途で設けられており、これを取得しない生徒は多いが、二次試験で論述問題が課される生徒には非常に有効な講座であるため、経済的に許す限り取得することを推奨する(【戦後史】だけは10コマなので注意しておくこと)。
これは、師の講座全般に言えることだが、師の講義はあくまで「日本史」という題材を扱いながらも、物事の本質を見抜く力、思考力といったような『受験にとどまらない素養』を身につけることが可能である。
従って生徒諸君は単に「受験日本史」に終始するばかりでなく、それを通して一体どのようなことが学べるのか、抽象化の視点を持って見てみると師の講義はいっそうわかりやすくかつ興味深くなるだろう。
曖昧だった史実の本質や、関係性、論理を非常にクリアーにすることができるこの講座を受講し、各自が徹底的に活用することができれば、論述や、文章選択など、暗記だけでは解けない問題の精度の高まりを期待することができる。
注意する点として、【近代テーマ史】【史料問題対策】の講習講座は必須講習講座ではないが、受講可能な講座。詳細は以下の通り。

2019年度をもってパンフレットからは削除されたが、2020年度の取得は可能。2020年度パンフレットの東大日本史、京大日本史、一橋大日本史、テーマ別論述日本史難関私大日本史演習の事前受講講座例には記載されていた。

2020年度をもって廃止される。