大阪大学 のバックアップ(No.10)
- 文系数学は標準的な問題が多いので『受験数学Ⅰ・A/Ⅱ・B(応用)』+過去問演習で十分3完も可能。「確実に3完しましょう」という人は『受験数学Ⅰ・A/Ⅱ・B(難関)』or『数学ぐんぐん[応用編]』を取ると良い。
- 理系数学は数Ⅲの比重が大きい。
- 阪大国語は、時間に対する分量が多く訓練を要する。旧帝大として権威ある大学ながら、関西には国内トップ2の京大があることからあまり対策が確立しておらず、情報も錯綜している気がするのでここで東進の講座情報と共にまとめておきたい。文学部用とそれ以外で異なる試験であり、前者は現(評論+小説)+古+漢、後者は現(評論2題)+古で、文学部用の小説は大学入試の中でも最高峰に難しい出題。バランスをとるように文学部の評論は、それ以外の学部の評論より少し易しい。古文はいずれも標準的な出題だが、和歌問題が頻出であることが特徴的である。以下で示す講座例は、センター試験・共通テストで7割程度~は取れることを前提に2次試験対策のために受講すべきものである。/ 阪大現代文に対応できる通期講座として現段階で適当なものは、林修師の『現代文記述・論述トレーニング』(東大・京大を除く難関国公立大現代文を扱うエンド講座)か宗慶二師の『阪大・神大対策現代文』であろう。前者がボリュームと質の面でかなり重たいのに対し、比較的取り組みやすいのが後者であり、過去問や模試の出来や入試での現代文の位置付け、講師との相性を加味して受講したい。通期講座の後で過去問演習講座を受講する場合、解説授業は宗慶二師(~2016)、西原剛師(2017~)であることも踏まえて選択しよう。過去問演習講座では、東進が作成した解答や採点基準に基づく解説・採点がなされる。2020年度の過去問演習講座では、当初誤った解答を提示しており、生徒の指摘により訂正や解説授業の撮り直しが為された。2019年度以前の解答PDFにも、ver.○というように改訂が為されていることを示す表示があり、これはそれだけ旧帝大の現代文ともなると解答作成が難しいということ。我々生徒が出来ることは複数の解答や年度を貫いて変わらない作問傾向を比較・分析することしかない。(筆者は、文学部の問題について、阪大が公表している解答例と、青本(駿台)・河合塾・代ゼミ・東進・赤本・旺文社正解などを複数年度比較したことがあるが、安定して筋を外していないのは青本の解答であった。他のものの質にムラがあるのに対し、毎年執筆者を明示しており、分析を続ける同じ講師が書き続けていることを見ると、青本の質が高いのは必然である。ぜひ参考にしてほしい。) / 阪大古文に対応できる講座は、栗原師の『難関古文』あるいは吉野師の『的中パワーアップ古文(標準編)』だろう。前者が難関国公立を対象とするのに対し、後者は標準私大~国公立の問題を扱うというように、少しレベル差がある2講座から選ぶことになる。前者では、センター試験・共通テストで古文が8割を越えられる(ことがある)程度の生徒が2次試験対策として、本質的に古文を学ぶことができるだろう。後者は、少し古文に苦手意識がある生徒の、共通テスト対策と2次試験での基礎力養成を可能にする。阪大古文はそれほど難度の高いものが出るとは言えず、通期講座である程度の実力を付けられれば、過去問演習講座の解説授業(提供分すべて伊東潤師)がかなり良いのでそれを利用しても良いだろう。/ 阪大漢文は、文学部でしか出題されないが、難関国公立向けの通期講座は東進にはなく、共通テスト向けの対策が終われば『得点奪取漢文』などで記述力を錬成したのち、過去問演習講座に入るのが正しいだろう。